a crossing 第7回は、未来短歌会の高田祥さんです。先日刊行された同人誌「新彗星」では、"首またがり"という新しい表現方法で、魅力的な作品を見せてくれました。
短歌三首 * 高田祥
取り乱してる、何か喚いてる、ほら(五月雨や)僕にルビをふってる久方の、オカケニナッタデンワバンゴウハ雨デス。あられもない音の無い詩もあるだろう 蜘蛛糸のほっつりほつれ日照雨ふりける
高田祥(たかだ・しょう)神奈川県生まれ。2004年未来短歌会入会。加藤治郎に師事。2007年度未来賞受賞。横浜市在住。
富山市在住・歌人
第一首。取り乱したり、何か喚いたり、「五月雨」にルビをふってたり、「ほら」そんなことはお見通しですよ、ということかと思いきや、それ以上のことは見通しませんよ、ということなのかも、とも思う。「ほら」が強く効いている。
投稿情報: (た) | 2008年10 月28日 (火) 16:21